2025年2月22日~23日に開催されたコーヒーサミット2025に来場しました。
全体の印象は、喫茶店向けの焙煎豆の卸売がメインのコーヒー会社が、消費者向けにコーヒー豆を販売する場という感じでした。
次回の開催に来場を検討する際に参考にしてみてください。
コーヒーサミット2025とは?

コーヒーサミット2025とは東日本コーヒー商工組合が主催するコーヒーのオンサイトのイベントです。
キャッチコピーは『新たなコーヒーとの出会いがある2日間!』
会場では26の出展者のブースがあり、大半のブースでコーヒー豆やドリップバッグの販売をしていました。
参加費は無料ですが、事前にPeatixでの登録が必要です。
コーヒーサミット2025の様子
会場全体

コーヒーサミット2025は東京都港区の東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されました。
私は22日の12時~15時に掛けて来場しました。
会場は展示室1つなので広くはないですが、来場者が多く混雑していました。
14時頃には来場者が多いために、新規の入場者数の制限が掛かるほどでした。
器具・機械のブース
HARIO株式会社

コーヒー抽出器具メーカーのHARIOのブースです。
2024年に新商品として発売された「V60ドリッパーSUIREN」の紹介が目玉でした。

コーヒー抽出器具ではなくオブジェに見えますが、ドリッパーです。
V60ドリッパーをリブと台座部分のみで組み立てたもので、フィルターはV60用のものを使います。
リブが睡蓮の花のようであるから、SUIREN(睡蓮)という名前が付けられたようです。
リブは一つ一つが取り外して、他の色のリブと交換することができます。
写真左側のように同じ色のリブで組み立てれば単色のドリッパーになりますし、
中央や右側のように異なる色のリブを組み合わせてカラフルなドリッパーにすることもできます。
ブルーマチックジャパン株式会社

コーヒーマシンの専門商社のブルーマチックジャパンのブースです。
家庭でもお店でも使えるような機器が展示されていました。
私が気になったのは、ハンドル部に木材を使用したエスプレッソマシン(写真左)とメタリックなデザインの全自動コーヒーマシン(写真右)でした。

株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー

味覚認識装置の製造・販売を行うインテリジェントセンサーテクノロジーのブースです。
コーヒーサミット2025全体の目玉は出展気企業のコーヒーの味覚の数値化(上写真のコーヒーMAP)ですが、
その数値化を行う味覚センサーを製造したのがインテリジェントセンサーテクノロジーです。
味覚センサーは本来は食品製造開発業の会社で使用される業務用設備です。

写真左側のように試料の計測を行い、右側のように計測結果が表示されます。
味のような官能評価は客観的な評価基準を持つことが難しいので、機械で計測できると便利ですね。
コーヒー豆のブース
株式会社トーアコーヒー

東京の焙煎卸業者のトーアコーヒーのブースです。
こちらのブースでグアテマラのゲイシャを試飲させてもらいました。

カップ・オブ・エクセレンス入賞だけあって、上品な味でとても美味しかったです。
コーヒーサミット2025で試飲を沢山しましたが、このゲイシャの味が一番優れていました。
SUBARU COFFEE

広島・呉でコーヒーの販売を行っている昴珈琲店のブースです。
こちらはコーヒーのドリップバッグに力を入れていて、ラインナップは50種類に及びます。
またドリップバッグ自体も通常のものではなく、独自の円錐上のドリップバッグを使っています。

写真ではわかりづらいですが、下部がKONO式やHARIOのドリッパーのような円錐状になっています。
円錐状ゆえにコーヒーの粉の層も厚くなり、通常のドリップバッグよりも味の濃いコーヒーを淹れることができます。
このドリップバッグで淹れたコーヒーを試飲しましたが、ハンドドリップと遜色のない味と風味でした。
ウエシマコーヒー

株式会社ウエシマコーヒーのブースです。
ウエシマコーヒーは缶コーヒーなどで有名なUCCグループの一員で、主に焙煎したコーヒー豆の卸売などをしています。

会場では自社のコーヒー豆をサイフォンで抽出していました。
コーヒー・サイフォンは視覚的な物珍しさもあるので、多くの来場者の注目を集めていました。
かくいう私もサイフォンによる抽出方法自体は本で読んで知っていたのですが、
実際に抽出するさまを目で見るのは初めてだったので面白かったです。
キーコーヒー株式会社

喫茶店の入口に看板がよくあることで有名な、キーコーヒー株式会社のブースです。

こちらのブースでは試飲をすると、試飲した紙コップと引き換えで福引きを1回できるというキャンペーンをやっていました。
私は外れ賞でしたが、トアルコ・トラジャのドリップバッグが貰えました。
CARAVAN COFFEE

ユニマットグループが運営する喫茶店・卸売のCARAVAN COFFEEのブースです。
こちらのブースでは機能性表示食品のコーヒードリップバッグや
エスプレッソマーティニ・ベースなど変わり種の商品を展示していました。

エスプレッソマーティニ・ベースは会場で実際にシェイクしたマーティニを試飲することも出来ました。

私もエスプレッソマーティニを試飲しました。
面白い商品ですが、コーヒー特有のコクや深味はあまり感じられませんでした。
キャピタル株式会社

コーヒーの輸入・焙煎・販売を行うキャピタルコーヒーのブースです。
こちらのブースでは試飲したコーヒーの人気投票を行っていました。
意外ですが、このような人気投票をしているブースは他にありませんでした。

私が見たときはマンデリンが一番人気でした。
やはり日本人はマンデリンが好きなんですね。
ART COFFEE

コーヒーの焙煎・加工・販売を行う株式会社アートコーヒーのブースです。
アートコーヒーもUCCグループの一員で、創業は1934年という老舗です。
こちらのブースではコーヒーの試飲の他に、コーヒーに関するアンケートを行っていました。

回答者がシールを貼る方式で、認証系コーヒーにかんする質問内容でした。
最近の物価の値上がりもあって、結構シビアな回答ですね……
1918東京虎ノ門 松屋珈琲店

1918年創業の港区虎ノ門のコーヒーの焙煎・製造業の松屋珈琲店のブースです。
こちらのブースでは、焙煎したコーヒー豆の他にTシャツや帽子などのアパレル品の販売も行っていました。

コーヒーサミット2025でアパレル品の販売を行っているのは松屋珈琲店だけなので目立っていました。
HATTORI COFFEE

宮城県でコーヒーを中心に食品の製造・販売を行う服部コーヒーのブースです。
こちらのブースではドリップバッグをした写真のようにトラック型の個装箱に入れて販売していました。

実は筆者は以前山形県に住んでいて、よく宮城県にも車で出かけていました。
実際に、この箱のようなトラックが山形県や宮城県をよく走っていたことを覚えています。
個人的な感想ですが、トラックを模した箱を見てとても懐かしくなりました。
コーヒーサミット2025のまとめ
コーヒーサミット2025に来場した記録をまとめてみました。
全体の印象としてはキーコーヒー株式会社やウエシマコーヒーなど、工場を持っているようなコーヒーの焙煎卸売りの業者のブースが多く感じました。
このあたりは自家焙煎店中心の同種のイベント(TOKYO COFFEE FESTIVALなど)との差別化ポイントのように思います。
参加費が無料で開催場所も浜松町駅の近くとアクセスもしやすいので、時間があれば2026年以降も参加したいなと思いました。
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