【コーヒー豆の異臭を防止】ユニオンサンプルロースターのメンテナンス方法

ユニオンのサンプルロースターで焙煎した後はメンテナンスをしましょう。

定期的にメンテナンスをすると、焙煎したコーヒー豆に異臭が付きにくくなります。

なぜ定期的なサンプルロースターのメンテナンスが必要なのか?

ユニオンサンプルロースターとは

ユニオンサンプルロースターとは、浅草にあるユニオンというコーヒー器具店が販売しているサンプルロースターです。

入手のしやすさと本格的な焙煎が可能なことから、自家焙煎界隈でとても人気があります。

詳細は次の記事をご参照ください。

サンプルロースターのメンテナンスを行う理由

サンプルロースターのメンテナンスはコーヒー豆に焦げた匂いが付くのを防ぐために行います。

焙煎を繰り返していると、次のような流れでコーヒー豆に焦げた匂いが付いてしまいます。

  1. コーヒー豆の焙煎工程でチャフが発生しロースター内にたまる
  2. 焙煎時の熱でチャフが焦げる
  3. チャフの焦げた匂いがコーヒー豆に付着する

コーヒーロースターのメンテナンスを怠っていると、例えば、コーヒー豆を浅煎りに焙煎しても焦げ臭くなってしまいます。

なので、定期的にメンテナンスをしてチャフを取り除くことで焦げた匂いが付かないようにする必要があるのです。

サンプルロースターのメンテナンスの頻度

2~3回焙煎したらメンテナンスすることをお薦めします。

特に次のような焙煎した後は焦げたチャフがたまりやすいので、メンテナンスの頻度を高くした方が良いです。

  • ナチュラル精製の生豆の焙煎
  • 深めの焙煎

サンプルロースターのメンテナンス方法

サンプルロースターのメンテナンスに必要な道具

T型レンチ 17mm

T型レンチ

サンプルロースターの分解には17mmのT型レンチが必要です。

一見わからないですが、サンプルロースターのハンドルはロースター本体とナットで接合されています。

サンプルロースターの内部構造
左:サンプルロースター、右:サンプルロースターから胴体とドラムを除去

このナットを外すためにT型レンチが必要になります。

ナットで接合されているのがロースターの開口部の奥なので、通常のスパナやレンチではなくT型レンチでなければ締めたり緩めたりできません。

T型レンチはホームセンターで購入することができます。

ブラシ・布

ブラシ・布

分解したパーツを掃除するために使います。

布はキレイなものであれば端切れなどで大丈夫です。

私はホームセンターで売っているウエスを使っています。

新聞紙

サンプルロースターのメンテナンスではチャフや微粉が周囲に飛び散るので古い新聞紙などを下に敷いておきましょう。

メンテナンスが終わった後に新聞紙ごとすててしまうと後片付けが楽になります。

サンプルロースターのメンテナンス手順

ナットを外す

ナットをサンプルロースターから外す

サンプルロースターの開口部にT型レンチを差し込み、ナットを外します。

ナットは奥の見えにくい部分にあるので、ナットとT型レンチの凹部分を上手く嚙合わせるのが一苦労です。

ハンドルを外す

ハンドルをサンプルロースターから外す

ナットが外れたらハンドルを反時計方向に回して外します。

分解

ハンドルを外すと、ロースターをパーツごとに分解可能になります。

ハンドルが他のパーツを貫く構造になっているので留め具のような役割を果たしているのですね。

分解するとサンプルロースターは次のパーツに分解されます。

  1. ハンドル
  2. 開口部
  3. 天板
  4. ドラム
  5. ロースター胴部
分解されたサンプルロースター

※他のサイトを見ているとロースター胴部が筒状の胴体と丸い底板に分かれているものもあるようです。
私の所持するロースターでは2つがくっついて分けることができません。
(製造時期によって、構造が微妙に異なるのかもしれません……)

チャフの除去

サンプルロースター内部にたまったチャフ

分解したパーツにはチャフや微粉が付着しているので、ブラシや乾いた布で拭き取ります。

組み立て

奇麗になったパーツを組み立てます。

まずハンドル以外のパーツを組み立てた後に、ハンドルを回して締めます。

ハンドルをサンプルロースターに差し込む

天板がロースター胴部に対して垂直に組み合わされているか注意してください。

天板が少し斜めになった歪んだ状態でも組み立てることは出来ますが、ロースターを回転させづらくなります。

ナットを締める

T型レンチでナットを締めます。

ロースターの開口部にT型レンチを差し込むよりも、T型レンチの凹部分を上にしてロースターを上からかぶせるような形の方がナットを嵌めやすいです。

T型レンチに上からサンプルロースターをかぶせる

ナットは要らない?

メンテナンスの最初と最後で開け締めが必要なナットですが、サンプルロースターの使用者の中にはナットを外したままにする人もいます。

実際、ハンドル部を固く締めればロースターがバラバラになってしまうことはありません。

サンプルロースターの構造的にT型レンチのナットの開け締めは面倒なので、頻繁にメンテナンスのために分解をするなら外したままにしたくなる気持ちもわかります。

ただ、個人的には万が一焙煎中にハンドルが緩んだりすることを考えると、ナットは締めておいたほうが良いと思います。

TIPS:分解しない簡易メンテナンス方法

分解してメンテナンスする余裕がないときの簡易的なメンテナンス方法を紹介します。

サンプルロースターの開口部を下にして逆さにします。

そして、開口部にエアダスターで空気を送り込んで内部にたまったチャフやカスを外に出します。

エアダスター

この簡易メンテナンスをおこなうと下の地面が散らかるので、ベランダや庭などで行いましょう。

あくまで簡易的なメンテナンスなので分解する場合にくらべるとチャフが内部に残ってしまいます。

私は分解するメンテナンスとエアダスターを使ったメンテナンスを交互に行って、分解するメンテナンスの回数を減らすように工夫しています。

まとめ

ユニオンサンプルロースターのメンテナンス方法を紹介しました。

分解するメンテナンスは工具も必要ですが、慣れると10~20分程度で行うことができます。

定期なメンテナンスはロースター自体の寿命を長持ちさせることにもつながります。

サンプルロースターのメンテナンスをこまめに行い快適な焙煎ライフを満喫しましょう。

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